気になるインプラント

気になるインプラント

骨の再生には土台となる再生素材を核として使い、それに血液を満たすことで再生力を高めています。
歯周組織と歯槽骨の再生については、エナメル・マトリクス・デリバティブ(EMD)というタンパク質を利用する方法も実用化されています。
スウェーデンのノーベル生理学・医学賞の選定機関に在籍しているハマストローム博士が中心となって開発した技術で、歯が生える仕組みを利用して再生を行うというものです。
歯が生えるときには、外に見える歯と同時に歯槽骨もできてきます。
根は周囲の組織とくっつくことでしっかりと歯を支えることができます。
この根ができるときに同時に分泌されるのがEMDというタンパク質で、これによって周囲と根がぴったりとくっつくことができるのです。
また、このタンパク質に誘導されてセメント質ができ、さらに歯根膜線維ができて最終的に歯槽骨ができてきます。
この、歯が生えるときに欠かせないタンパク質であるEMDのゲルを、歯根に塗ることで歯周組織を再生させるのがEMD再生法です。
研究の結果、豚のEMDが人間とまったく同じであることがわかったため、生後八か月程度の、まだ歯が生えていない豚からEMDを採取して使用しています。
歯肉を開けて細菌を完全に除去した後、歯の根の部分にEMDを塗り、歯肉を元通りに閉じて六か月ほど時間を置きます。
その間に歯肉の細胞や歯槽骨などの歯周組織が再生します。
歯を支えている歯槽骨が、通常の三分の一の三ミリから四ミリにまで減っている場合は抜歯をしますが、半分程度(五〜六ミリ)まで再生することができれば歯を抜かなくても済みます。
ですから、半分程度まで再生することを目指して治療を実施します。
しかし、これには個人差があり、それほど成果が出ない場合もあります。
二〇〇七年、京都大学の山中伸弥教授のグループが、ヒトの皮膚細胞からさまざまな細胞を作り出すことのできる新しい幹細胞「IPS細胞」を作り出すことに成功しました。
これが実用化され臨床で使えるようになれば、歯周病で歯周組織を失った方も抜歯することなく治療ができるようになりますが、それにはあと二〇年はかかるといわれています。
それまでは、現在の治療法を改良しながらやっていくことになります。
噛み合わせのズレが歯をだめにする差し歯が折れたり、差し歯にひびが入ったということで来院される患者さんが増えています。
寝ているときにバキッと大きな音がして驚いて目を覚ましたら、差し歯が折れていたという患者さんもいらっしゃいました。
どうしてこんなことが起こるのでしょうか。
原因のほとんどが、歯ぎしりです。
大半の歯ぎしりは、寝ている間に起こります。
ある疫学調査では九八%の人が寝ている間に歯ぎしりをするという結果もあり、もはや生理的な現象といってもいいかもしれません。
しかし、その時間がせいぜい一〇分程度で、毎日でなければそれほど問題はありません。
ところが歯の治療にいらっしゃる患者さんの中には、三〇分以上も歯ぎしりをしているのではないかと思われる方もいます。
差し歯が折れたという患者さんなど、まさにこのケースです。
歯ぎしりはキシキシ、ギリギリと音が出ることからもわかるとおり、上下の歯を合わせたままで横に動かしています。
つまり、横方向への過重な負担がかかっているわけです。
横方向に対してある程度耐えられるのは犬歯だけで、他の歯は横揺れにかなり弱いという性質があります。
差し歯にひびが入ったり折れたりするのは、歯ぎしりによる横方向の負担に耐えられなかったというわけです。
歯ぎしりは昼間のストレスや過労だけでなく、噛み合わせが原因のケースもかなりあります。
差し歯が壊れるのは、噛み合わせによる原因の歯ぎしりが多いようです。
本来、すべての歯は同時に上下が合わさるように設計されているのですが、噛み合わせが正常でないと、歯の早期接触が起こります。
どこかの歯だけが先に接触するのが早期接触で、このために歯の接触時間に差が生じるので、身体はこの状態を正常に戻そうと頑張ります。
そこで、歯をこすり合わせて歯の高さを同じに揃えて、これによって噛み合わせを自力で調節します。
このように、早期接触の是正のためのこすり合わせが、歯ぎしりになって現れていることも多いのです。
歯が減るまでこすり合わせるのですから、歯ぎしりの時間が長く激しくなるのは当然です。
噛み合わせが悪いと、差し歯が外れやすくなり、それでも調節ができないと、折れたり、ひびが入ったりするわけです。
ほんのわずかな噛み合わせのズレが、歯そのものをだめにすることもあるということを知ってほしいと思います。
噛み合わせとストレスの関係歯は岨囁器官と思われていますが、実際に岨噂に使っているのは一日せいぜい四〇分程度で、あとの大半は実はストレス解消に一役買っているといったら驚かれるかもしれません。
生物とストレスの関係を理解するには、まず脳の働きを知る必要があります。
脳は脳幹という生命維持の器官がありそれを覆うように大脳辺縁系、さらにその上に精神活動を司る新皮質という階層構造になっています。
人間以外の動物は視床下部が発する「快情動」と「不快情動」という本能的なシグナルによって、敵から逃げたり、あるいは目前の餌に飛びかかるといった行動を取ります。
しかし、人間の場合は単に快・不快といった感情をベースにした行動だけでなく、理性で行動をコントロールすることが多く、必ずしも自分の意に沿わないことをやらざるを得ないこともあります。
このとき大きなストレスがかかります。
これにより視床下部から分泌されるホルモンがさまざまな臓器に影響を与え、胃潰瘍などストレス性の病気を起こす原因になります。
こうしたストレスから身体を守るために、歯は大切な役割を持っています。
ネズミにストレスを与えると血液中の副腎皮質ホルモンが上昇しますが、木などを噛ませると副腎皮質ホルモンが減少しストレスが減るという研究報告があります。
このことからも、寝ている間の歯ぎしりは、昼間のストレスの解消に一役買っているのではと推察されるのです。
しかし、噛み合わせが悪かったらどうでしょうか。
朝日大学歯学部口腔構造機能発達学講座小児歯科学分野の市橋幸子教授のグループが、ネズミの歯に歯科用レジン(樹脂)を被せて岐合不全を起こした状態における、海馬への影響とストレスの関係について研究しました。
研究によると、不正岐合になっているだけで血液中にストレス物質であるコルチコステロンの濃度が上昇していることが確認されました。
つまり、噛み合わせが悪いのはそれだけでストレスになるということがわかったのです。
しかも、この状態における海馬への情報入力量を調査するために、水迷路テストを実施しました。
ネズミを水の入った水槽に入れ、水上にある板をどれくらいの時間で探すことができるかを調べるものです。
噛み合わせが悪い状態では、通常状態に比べて板を探すのにより時間がかかり、明らかに空間認知機能が低下していることがわかりました。
この結果からも、わずかな不正岐合でも、脳に対する影響が出るということが実証されたわけです。
人間にとっても不正岐合は大変な問題です。
東京医科歯科大学歯学部付属病院頭頚部心療科の小野繁教授は、不正曖合に起因する「頭頚部心身症」を提唱しています。
過剰なストレスから無意識に歯を食いしばるために、瞭筋や側頭筋など頭頚部の筋肉に過緊張が起こり、頭痛や首のこりゃ痛み、顎関節や顔面の痺痛やしびれ、耳鳴りやふらつきが起きます。

インプラントは1回のインプラントで結果を求めるものではありません。
インプラントはすぐに役立ちます。あなたにぴったりのインプラントが選べます。
インプラントの映像をご紹介致します。インプラントをメインとした企画です。